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うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき
(恋歌二 553)

(私訳)
ちょっと居眠りしたらあの人に会えた
夢なんか信じてなかったのに
頼りにするようになっちゃった

(語句説明)
うたたねに
(うたた寝の中で)

恋しき人を
(恋しい人を)

見てしより
(見てからは)

夢てふものは
((それより以前には信じていなかった)夢という物を)

たのみそめてき
(頼みにし始めてしまった)

情熱的で率直な、正直というより、私には強さを感じさせます。
心が弱いと率直にはなれない。そう思うんですが、いかがでしょうか?